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経済の政策

企業の成長を、一人ひとりの暮らしの豊かさにつなぐ福岡へ

福岡には新興企業が次々に生まれ、まちには活気があります。でも、物価が上がるなかで「給料はなかなか上がらない」「生活が苦しい」という声を、私はたくさん聞いてきました。

会社が成長しても、そこで働く一人ひとりの暮らしが豊かにならなければ、まちが本当に元気になったとは言えません。だから私は、市のお金の使い方を変えます。人を育て、給料を上げる会社を応援し、値上げの交渉に苦しむ小さなお店を支え、子育てしながら挑戦したい女性の背中を押します。

企業の成長を、一人ひとりの暮らしの豊かさにつなぐ。それが、佐々木あやのが目指す福岡の姿です。

企業の成長を、働く人の給料アップにつなげる

福岡市では、事業所の99.7%が中小企業で、市内事業所で働く人の84.4%を中小企業が雇用しています。中小企業の挑戦と成長は、福岡の仕事、給料、暮らしの豊かさそのものです。人を育て、賃上げし、新しい事業に挑む中小企業を、資金、人材、取引、市の発注で支えます。中小企業が稼ぎ、その成果が働く人と地域へ戻る福岡をつくります。

現状:何が課題か?

働く人は増えた。でも、1人当たりの報酬は伸び悩んでいる

伸び率の比較(報酬は年度、物価は暦年)

  • 雇われて働く市民15.1%増
  • 働く市民への報酬総額19.2%増
  • 1人当たりの報酬3.6%増
  • 物価8.1%上昇

1人当たりの報酬の伸び(3.6%)は、物価の伸び(8.1%)に届いていない

雇われて働く市民と、働く人への報酬総額は増えました。しかし、1人当たりの報酬の伸びは、物価の伸びを下回っています。市の企業支援も、企業数や雇用人数だけでなく、賃金、正社員雇用、長く働き続けられたかまで見る仕組みに変えます。

出典:福岡市「令和4(2022)年度福岡市民経済計算」、福岡市統計書「消費者物価指数」※雇用者報酬には、給料のほか、会社負担の社会保険料などを含む。物価は暦年、報酬は年度の単純比較。

佐々木あやのが目指す福岡の姿

中小企業の成長を、市民の給料と暮らしの豊かさへ

  1. 1-1市が地元企業・大学・金融機関をつなぎ、中小企業の人材を育てる

    1. 会社の次のリーダーを育てる地元の大企業、大学、金融機関と一緒に、「ふくおか経営人材塾」を開きます。中小企業の若手や管理職が、経営、営業、デジタルなどを学べるようにします。
    2. 短い研修や資格取得も支える国の助成を優先して活用し、対象外の短時間の研修、資格取得、研修中の代替人員などを国の助成対象外となる費用の半分を市が補助します。
    3. 地元の大企業で学び、自分の会社に戻る中小企業の社員が、地元の大企業で6か月から1年ほど働きながら学び、元の会社に戻る「研修出向」を市が仲介します。
    4. 奨学金返済支援を、若手の人数に応じて広げる社員の奨学金返済を支える企業への補助について、支援する社員の人数に応じて補助上限を引き上げます。より多くの社員が、勤務先から返済支援を受けられるようにします。

    暮らしはこう変わる

    小さな会社で働く人も、会社のお金だけに頼らず学べるようになります。学んだ成果が、昇進、資格手当、賃上げにつながりやすくなります。

  2. 1-2企業数・雇用人数に加え、賃金・正社員雇用・定着で評価する

    1. 高い賃金で正社員を雇う企業を重点支援市が毎年定める業種別の基準を上回る賃金で、正社員を雇う企業への補助を増やします。雇用と賃金を3年間確認し、高い賃金が期待できる本社部門や研究開発部門を優先します。
    2. 約束ではなく、実績を確認して上乗せ分を支払う賃上げを約束しただけでは補助を増やさず、実際に賃上げしたことを確認してから上乗せ分を支払います。
    3. 成果を毎年公表する支援した企業数だけでなく、新たに生まれた正社員の数、1年後・3年後の定着率、賃金の変化を毎年公表します。

    暮らしはこう変わる

    福岡に正社員として長く働ける、給料の高い仕事を増やします。

  3. 1-3市の仕事を、賃上げできる契約に変える

    賃上げする企業を入札で評価し、人件費が上がった分は、発注者である市も契約額に反映します。

    1. 賃上げする企業を入札で評価する市の工事の入札で賃上げを計画する企業を加点します。国の制度にならい、大企業は3%、中小企業は1.5%以上を目安とし、実績を確認します。
    2. 既存制度に「賃上げ・人材育成」を加える福岡市の「社会貢献優良企業優遇制度」に、「賃上げ・人材育成」の認定区分を新たにつくります。認定企業を工事、委託、物品の発注で評価します。
    3. 人件費が上がったら、決めたルールで契約額を見直す最低賃金や公的な賃金指数が一定以上上がったときは、あらかじめ決めたルールに基づき、翌年度の委託料や指定管理料を見直します。
    4. 増やした契約額が、働く人に届いたか確認する増額分が賃金や社会保険料などの人件費に使われたことを確認します。企業別の個人給与ではなく、業種別・雇用形態別の賃金変化と、賃上げを達成した企業の割合を公表します。

    暮らしはこう変わる

    市の仕事を担う人が必要な賃上げを受けやすくなります。

人手不足と物価高を乗り越え、中小企業の稼ぐ力を高める

「人が足りない」「値上げをお願いできない」と悩む小さな会社やお店を、私は見過ごしません。少ない人数でも仕事が回り、利益を生み、働く人の給料を上げられる中小企業を福岡に増やします。

現状:何が課題か?

人が足りない。上がった人件費も、価格に十分のせられない。

福岡市の中小企業(2026年調査)

  • 人手不足を今後の課題に挙げる中小企業51.3%
  • 上がった人件費を取引価格に反映できた割合48.3%

残りの約5割は、価格に反映できていない

福岡市の2026年調査では、中小企業の51.3%が「人材の確保(人手不足)」を今後の課題に挙げました。また、上がった人件費を取引価格に反映できた割合は平均48.3%、エネルギー代は44.4%です。人が足りず、コストも十分に価格へのせられなければ、賃上げや新しい設備への投資が難しくなります。

出典:福岡市「令和8年度中小企業振興に関するアンケート調査結果」(2026年7月、回答941社)※価格に反映できた割合は、回答をもとにした加重平均による推計値。

佐々木あやのが目指す福岡の姿

少ない人数でも利益を生み、給料を上げられる中小企業を増やす

  1. 2-1上がった人件費や原材料費を取引価格にきちんと反映できるようにする

    1. 市長が先頭に立ち、大企業に直接働きかけます。地元の大企業、商工会議所、中小企業との協議の場を毎年開きます。上がった人件費や原材料費を取引価格に反映するよう市長が直接求めます。
    2. 公正に取引する企業を、市の制度で評価します。取引先とともに成長し、公正に取引することを約束する「パートナーシップ構築宣言」を広げます。市の補助金・認定・中小企業向け融資では、宣言だけでなく、実際の価格交渉や支払条件の改善も評価します。
    3. 市の発注から、取引の手本を示します。市が工事や仕事を頼むときは、最新の人件費を発注額に入れます。市から仕事を受けた会社が、その先の会社にも適正な金額を支払ったか確認します。
    4. 値上げ交渉を、専門家が一緒に進めます。小さな会社に専門家を無料で派遣します。実際にかかった費用の計算、見積書づくり、取引先との話し合いの準備まで支え、各区で相談会も開きます。

    暮らしはこう変わる

    小さな会社やお店が上がったコストを取引価格に反映しやすくなります。そこで働く人の賃上げにもつながりやすくなります。

  2. 2-2省力化と共同購入で、少ない人数でも利益を残せるようにする

    1. 小規模な省力化投資を市が支えます。今ある国・県・市の制度では対象にならない小規模な投資向けに、市独自の「小口省力化補助」をつくります。賃上げの計画を出した会社を対象に、機器やソフトの導入費を支えます。
    2. 業種ごとに、効果の出やすい設備を示します。小売、飲食、宿泊、卸売など、業種ごとに「何を導入すれば、どの作業が何時間減るか」を示します。セルフレジ、スマホ注文、予約・在庫・配車管理などを重点的に支えます。
    3. 専門家が各区を回り、会社に合う方法を一緒に考えます。商工会議所、商店街、金融機関と「省力化相談チーム」をつくります。困りごとの整理から、機器選び、費用に見合う効果があるかの計算まで支えます。
    4. 国や県の補助金も、申請から導入後まで支えます。計画づくり、申請、設備の導入、結果の報告まで、一続きで支援します。導入後は、減った作業時間、残業時間、賃金の変化を確認し、成果を公表します。
    5. 電力や消耗品を共同購入し、経費を下げます。中小企業や福祉施設から希望者を募り、衛生用品、事務用品、介護用品、電力などをまとめて調達する仕組みをつくります。市は、運営事業者の公募、参加者の募集、品目や契約条件の整理を支援します。価格だけでなく、品質、安定供給、解約条件も確認し、削減できた金額を公表します。
    【共同調達の導入順序(初期的)】

    前提:任意参加の共同調達を市が支援する制度。

    1. 1.衛生用品、事務用品、介護用品など規格をそろえやすい品目で実証。
    2. 2.効果と運営上の課題を確認。
    3. 3.電力につき、契約期間・価格変動・解約条件・安定供給を確認し、拡大。

    暮らしはこう変わる

    会社や福祉施設が支払う電気代や消耗品費が下がり、賃上げ、人材確保、サービスの充実に使えるお金が増えます。

  3. 2-3働き手・後継者・資金をつなぎ、「続けたいのに続けられない」を減らす

    1. 短い時間でも働ける仕事を増やします。会社と一緒に短時間でも任せられる仕事を提示します。子育て中の人、シニア、介護中の人などとつなぎ、短時間でも適正な賃金で働ける求人を増やします。
    2. 副業人材や経験のある人を、中小企業につなぎます。副業・兼業の専門人材や、地元企業を退職した経験者を中小企業につなぎます。初めて受け入れる会社には準備費用を支援し、大学生の長期インターンも広げます。
    3. 後継者探しから、引き継いだ後まで支えます。市、金融機関、専門家が連携する「FUKUOKA LINK」を活用します。家族や社員への引き継ぎ、家族以外への引き継ぎ、会社の売り買い、引き継いだ後の経営まで一つの窓口で支えます。
    4. 経営の急変に、すぐ使える資金支援を用意します。災害、急な売上減少、金利上昇に備え、平時から緊急融資の予算枠と発動条件を決めておきます。条件に達したら、借入れの保証料や利息への支援をすぐに始めます。

    暮らしはこう変わる

    子育てや介護で長い時間働けない人も、地元で自分に合う仕事を見つけやすくなります。なじみの店や技術のある会社が後継者不足だけを理由に閉じることも減ります。

働き続けたい、挑戦したい女性を、職場と子育ての両面から支える

「子育てと仕事、両方は選べない」。私は、その声を何度も聞きました。子育てや家庭の事情があっても、働くことも、挑戦することも、あきらめなくてよい福岡にします。

現状:何が課題か?

女性の「働きたい・挑戦したい」に、職場と子育ての仕組みが追いついていない

  • 女性管理職が一人もいない事業所31.5%市内の事業所の
    およそ3社に1社

働きたい、挑戦したいという思いに、職場と子育ての仕組みが追いついていません。

市内事業所の女性管理職比率は13.3%で、女性管理職が一人もいない事業所は31.5%です。一方、昇進したい女性正社員は47.2%です。また、女性就業者に占める正規雇用者の割合は45.6%です。

こどもが小学校に入ると、放課後児童クラブは長期休みでも原則午前8時からです。始業前の朝食や居場所づくりへの支援はありますが、朝7時台から毎日利用できる見守りは、全市的な仕組みになっていません。

出典:福岡市「令和6年度福岡市内事業所における労働実態調査」、福岡市「男女共同参画基本計画(第5次)」、福岡市「放課後児童クラブとは」「子どもの食と居場所づくり支援事業補助金」

佐々木あやのが目指す福岡の姿

子育てや性別を理由に、働くことも挑戦もあきらめなくてよい

  1. 3-1小学校に上がっても、朝・放課後・長期休みの居場所を切らさない

    1. 朝7時から、こどもを安心して預けられる場所をつくります。学校の空き教室や地域施設で朝7時から始業前までこどもを見守る「朝の居場所」をつくります。まず数校区で始め、安全性と利用状況を確かめた上で3年間で必要な校区に広げます。
    2. 放課後児童クラブの事務を減らし、支援員の待遇を良くします。申込/出欠/保護者への連絡/会計を共通システムにまとめます。市の委託料を見直し、支援員の賃金と研修を充実させます。学校別・学年別の利用希望者数と受入状況も毎年公表します。
    3. 男性の育休と、小学校入学後も使える柔軟な働き方を広げます。男性が育休を取り、小学校入学後も時差出勤、短時間勤務、在宅勤務を使える会社を増やします。制度を置くだけでなく、実際の利用実績を市の認定や入札で評価します。

    暮らしはこう変わる

    保育園から小学校に上がっても、朝・放課後・長期休みにこどもの居場所がつながります。女性だけが仕事を減らしたり辞めたりせず、家庭で分担しながら働き続けられます。

  2. 3-2女性が育ち、管理職に挑戦できる会社を増やす

    1. 女性が活躍している会社を、市の仕事や補助で評価します。市の「社会貢献優良企業優遇制度」を成果をより重視する制度に強化します。女性の採用・育成・管理職登用、男性の育休、柔軟な働き方で実績を上げた企業を、市の工事、委託、物品購入、施設運営の選定で高く評価します。
    2. 女性管理職がいない会社を会社の仕組みから変えます。女性管理職がいない事業所のうち、改善に取り組む企業を支えます。採用、配属、研修、評価、昇進のどこで男女の差が生まれているかを診断し、上司向け研修、女性社員の合同研修、社外の相談役を一体で提供します。市の経営人材アカデミーには、女性の参加枠を設けます。
    3. 正社員への転換と、男女の賃金差の改善を後押しします。パートや契約社員から正社員への転換、男女の賃金差の把握と改善に取り組む企業も評価します。小規模企業には共通の計算様式と専門家を用意します。正社員に転換した人数、女性管理職比率などを毎年公表します。

    暮らしはこう変わる

    女性が、性別や子育てを理由に、研修や大切な仕事、昇進の機会から外されにくくなります。望む人が力を伸ばし、管理職に挑戦できるようになります。

  3. 3-3託児付きの学びを、就職・正社員化・起業までつなげる

    1. 管理職を目指す女性のための講座をつくります。官民連携で一緒に託児付きの講座をつくります。デジタル、経営、マネジメントなどを女性が学び、昇進やキャリアアップに繋げられるように力強く支援します。
    2. 女性の起業を相談だけで終わらせません。アイデアを試すための少額支援、最初の顧客探し、資金調達、販路拡大まで、一つの窓口で支えます。先輩の女性起業家が、事業を始めた後も相談役になります。
    3. 就職や起業につながったかを毎年確かめます。講座の成果は、受講者数ではなく、正社員・管理職になった人数、1年後も働いている割合、賃金の変化、起業した人数、2年後も事業を続けている割合で公表します。

    暮らしはこう変わる

    女性が働きながら、また子育てをしながら学べる環境を整備し、昇進、昇給や新たな挑戦を後押しします。

福岡から世界に挑む起業家・企業を育てる

福岡で生まれた技術やサービスを世界へ。海外から売上と投資を呼び込み、その成長を福岡の仕事と給料につなげます。

現状:何が課題か?

起業する会社は増えた。次は、世界で大きく育つ会社を増やす

福岡の起業:数は全国トップクラス。世界規模の企業はまだ少ない

  • 開業率7年連続政令市1位
  • 会社の価値が10億円以上のスタートアップ120社
  • 120社のうち、ユニコーン企業は1社にとどまる

福岡市では、起業する人や会社が着実に増えています。一方、2024年度末時点で、会社の価値が10億円以上のスタートアップは120社ありますが、世界規模に成長したユニコーン企業は1社です。

これからは、起業した会社の数だけでなく、海外で売上を伸ばし、福岡に本社や研究開発などの重要な仕事を残す企業を育てる必要があります。

成果は、イベントの参加者数ではなく、海外売上、海外から集めた資金、福岡で増えた仕事と給料で測ります。

※ユニコーン企業:株式市場に上場する前に、会社の価値が10億ドル以上になった企業

出典:福岡市「起業・創業応援サイト」、内閣府「第2期スタートアップ・エコシステム拠点形成計画」

佐々木あやのが目指す福岡の姿

起業の数だけでなく、世界で稼ぐ力・起業家を育てる

  1. 4-1世界を目指す企業を選び、売上・資金・人材を3年間支える

    1. 世界で成長できる企業を毎年10社程度選びます。市内企業の中から、世界市場で成長できる技術やサービスを持つ企業を選びます。現在の「High Growth Program」と「IPO Growth Program」に、「世界に挑む枠」を設けます。
    2. 企業ごとの専属チームが海外売上をつくるまで伴走します。海外の市場調査だけで終わらせず、顧客探し、価格づくり、現地の法律や許認可への対応、特許、人材採用、海外拠点づくりまで、3年間続けて支えます。
    3. 福岡で資金調達や上場を目指せるようにします。福岡証券取引所、金融機関、証券会社などと連携し、上場準備、英語での情報発信、国内外の投資家との面談を支えます。成長企業向けの「Fukuoka PRO Market」から、その先の市場を目指せる道筋を整えます。
    4. 市の支援を、福岡の仕事と給料につなげます。重点支援を受ける企業には、本社、研究開発、企画などの重要な仕事を福岡に置く計画を出してもらいます。海外売上、海外から集めた資金、市内雇用、賃金、市内企業への発注額を毎年公表します。

    暮らしはこう変わる

    世界で売上を伸ばす会社が増え、福岡に研究、企画、営業など、専門性を生かせる仕事が増えます。若い人が福岡から、世界を相手に働けるようになります。

  2. 4-2地元企業の課題と国内外の新しい技術をつなぎ、新事業を生む

    1. 企業の困りごとを集める、共通の窓口をつくります。mirai@などを活用し、企業や病院、大学の課題を、解決策を持つ企業・研究者につなぎます。秘密を守りながら相談でき、課題の整理から導入まで支える体制を強化します。
    2. "出会い"だけで終わらせず、実験から契約まで支えます。有望な組み合わせには、試作品づくりや実証実験の費用を支援します。市の施設や公共空間も実験の場として提供し、成果が出た場合は、共同開発や取引契約まで専門家が伴走します。
    3. 優秀な海外起業家が福岡に滞在して地元企業と働く仕組みをつくります。優秀な海外の起業家や技術者を毎年10チーム程度受け入れます。約3か月間福岡に滞在し、地元企業と一緒に、商品開発、海外販売、会社設立に取り組みます。
    4. 成果は、交流会の人数ではなく、実際の事業で測ります。新しく生まれた取引、共同開発、海外売上、福岡への進出、市内で増えた雇用を毎年公表します。

    暮らしはこう変わる

    地元企業で働く人が、福岡で暮らしながら、海外企業との商品開発や世界市場への販売に挑戦できます。仕事の選択肢と、成長できる機会が広がります。

  3. 4-3九州のものづくりと福岡の人材をつなぎ、世界基準の産業を育てる

    1. 世界で勝てる分野を見極め成長を強力に推進します。市場の大きさ、九州にある企業や大学の技術、福岡の人材、社会課題の解決につながるかという基準で重点分野を選びます。半導体・ロボット、医療・ヘルスケアなどを候補に実証実験、企業誘致、人材育成の予算を集中します。
    2. 九州の工場と福岡の人材・企業を一つのチームにします。九州のものづくり企業に、福岡のスタートアップ、大学、デザイナー、ソフトウェア企業、商社などをつなぎます。九州各地のものづくりに対して、事業づくり、資金調達、海外販売において福岡が貢献するための連携を強化します。
    3. 市の施設を新しい技術を試す場所にします。交通、医療、介護、防災、エネルギーなどの分野で、市の施設や公共空間をさらに実証実験に開放します。安全性と効果を確認できた技術は、市の調達や民間企業への導入につなげます。
    4. 世界基準に至るまで一緒に取り組みます。海外で必要となる認証、特許、法律への対応、販売先探し、現地企業との共同開発を支えます。成果は売上、受注額、共同開発、市内で増えた研究・企画・営業の仕事で測ります。

    暮らしはこう変わる

    九州の工場には新しい受注が増え、福岡には研究、設計、商品企画、海外営業などの仕事が増えます。オール九州で海外から稼いだお金が、九州の仕事と給料に回るようになります。

若者と地元企業が出会い、ともに成長できる福岡をつくる

「福岡に残りたい。でも、働きたい会社を知らなかった」。そんな若者をなくします。学生のうちから地元の仕事を知り、実際に挑戦できる機会を増やし、一度外に出ても福岡へ戻れる道をつくります。

現状:何が課題か?

学生は多い。しかし、市内企業に就職する人は約4人に1人

学生は多いのに、地元就職は約4人に1人

  • 福岡市で学ぶ学生約11万人
  • 市内大学卒業者の市内企業就職率27.3%

説明会だけでなく、学生が企業の実際の仕事を知り、長く関わる機会が必要です。

福岡市には、大学や専門学校などで約11万人が学んでいます。しかし、市内大学を卒業して市内企業に就職した人は27.3%です。

地元企業との出会いを増やす取組は進められてきましたが、2019年からの伸びは0.5ポイントにとどまります。

出典:福岡市「大学のまち福岡」、福岡未来創造プラットフォーム「令和6年度事業報告書」

佐々木あやのが目指す福岡の姿

若者が、福岡で働く会社と成長の機会・魅力を見つけられる

  1. 5-1学生が地元企業で働いて学ぶ、長期・有給のインターンを広げる

    1. 3か月から6か月、会社の実際の仕事に取り組みます。学生が週1日から3日、地元企業の課題に取り組む長期インターンを市の制度として広げます。初めて学生を受け入れる中小企業には、学生への報酬の一部を市が支援します。
    2. 学生を受け入れる会社も、専門家が支えます。担当者が学生に任せる仕事、指導する社員、学びの目標を会社と一緒に決めます。実際の業務を担う場合は雇用契約を結び、最低賃金以上の報酬と安全な働く環境を確保します。
    3. 大学を越えて応募でき、単位にもつなげやすくします。福岡未来創造プラットフォームなどと連携し、募集、応募、面談を一つの窓口にまとめます。大学と共通の評価表をつくり、授業の単位として認めやすくします。
    4. 大学1・2年生から、地元企業を知る機会をつくります。短い会社訪問や仕事体験から始め、希望する学生を長期インターンにつなぎます。成果は参加者数だけでなく、地元企業への就職人数と、就職1年後の定着率で公表します。

    暮らしはこう変わる

    学生は、求人票だけでは分からない仕事や職場を体験してから就職先を選べます。地元企業も若者の力を知り、採用後の行き違いを減らせます。

  2. 5-2一度外に出ても、経験を生かして福岡に戻れる道をつくる

    1. 若者がどこで働き、なぜ福岡を選ばなかったのかを毎年調べます。市内大学と共通の卒業時アンケートを行います。「福岡で働きたかったか」「実際にどこで働くか」「福岡を選ばなかった理由」を匿名で調べ、大学・学部別ではなく、全体の結果を毎年公表します。
    2. 福岡へ戻りたい人のための、仕事探しの窓口をつくります。東京圏などで働く福岡ゆかりの人に、地元の成長企業やスタートアップの求人を届けます。経営、デジタル、海外展開などの経験を福岡で生かせる仕事につなぎます。
    3. 引っ越す前に、福岡の会社で試しに働けるようにします。副業や短期間の仕事に、オンラインで参加できる仕組みをつくります。本人と会社が互いを知った上で、転職や福岡への移住を決められるようにします。
    4. 仕事だけでなく、福岡へ戻る生活全体を支えます。住まい、子育て、配偶者やパートナーの仕事を一つの窓口で案内します。一定の基準を満たす中小企業への就職者には、引っ越し費用の一部を支援します。福岡へ戻って就職した人数と、1年後の定着率を毎年公表します。

    暮らしはこう変わる

    一度福岡を出た人も、今の仕事を続けながら地元企業を知り、経験を生かせる仕事を見つけてから、安心して福岡へ戻れるようになります。

  3. 5-3市立高専(開校予定)を核に学校と地元企業がともに人材を育てる

    1. 学校、企業、大学、学生が、学ぶ内容を一緒に考えます。地元企業、スタートアップ、大学、金融機関などが参加する協議会をつくります。必要とされる技術や仕事の変化を毎年確認し、授業や実習に反映します。
    2. 会社の本当の課題に、学生がチームで挑みます。地元企業が出す課題に取り組む授業を設けます。高学年では、地元企業やスタートアップで数か月間働いて学ぶ、有給の長期実習につなげます。卒業後も地域で挑戦し続けることを応援します。
    3. 現場で働く人が、学校で教えられるようにします。企業のエンジニアや起業家が、会社で働きながら講師や相談役を務められる制度をつくります。学生が生み出した技術やアイデアをだれが使えるかも、実習を始める前に決めます。
    4. 世界レベルの市立高専へ。世界に挑戦する若者にとって刺激のある環境を提供するため、福岡市が行っている世界を目指すスタートアップへの支援事業など様々な取り組みに関わる機会を高専生に提供します。

    暮らしはこう変わる

    若者が福岡にいながら最新のデジタル技術と実際のものづくりを同時に学べます。地元企業と一緒に仕事を経験し、卒業後も福岡で専門性を生かして働けるようになります。